RO浄水器ってどんなもの?
RO浄水器をひとことで言うと?

RO(逆浸透膜)浄水器とは、原水をろ過するための膜(ろ過膜)として、水を優先的に通すことができる半透膜を使った浄水器のことです。 水の「浸透」現象を逆に利用するので、「逆浸透膜」浄水器(Reverse Osmosis)といいます。
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1950年代から、アメリカで逆浸透膜を利用して、海水を淡水に変える研究が行われてきましたが、 その後RO膜の開発も進み、世界各地で海水の淡水化プラントや装置が実用に供するようになりました。

RO膜を使うと、通常のろ過法ではろ過できないような、水に含まれるイオン、金属、硝酸態/亜硝酸態窒素、 ウィルスなども除去できるため、非常に高いレベルの浄水機器をつくることができます。現在では、 RO浄水システムを小型化した家庭用のRO浄水器も使われています。

 

なお、RO浄水器は一般の浄水器にくらべて高価な機器です。もっともらしい宣伝文句を掲げて粗悪品を販売する悪質商法には十分注意してください。
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浄水器協会では、「RO浄水器」の機能に関して消費者の方々が誤認することを防ぎ、一定の品質基準をクリアした商品を明示するために、「RO浄水器規格基準」を定めています。
この基準に適合し「RO浄水器適合マーク」が付与された商品は、安心して購入し、使用していただくことができます。

家庭用RO浄水器のメリットは?
お料理・お茶・炊飯に最適な浄水をつくります
【お料理に】
RO水は、煮物や汁ものなどのお料理には最適の水です。マグネシウムやカルシウムなどの 硬度成分が除去されて軟水となり、ダシがきいてたいへんおいしく仕上がります。
とくに京料理などのように繊細な味や香りが要求される場合には、硬度成分をほとんど含まないRO水は、 素材の持ち味を損ないにくいため、うってつけの水といえるでしょう。
【お茶・コーヒーに】
紅茶、緑茶では、タンニンなどの成分を化学変化させにくいので、香り・色・味が そのまま生かされるという特性があります。コーヒーもおいしく入れることができます。
【ご飯に】
また、食物を変化させるような物質がほとんど取り除かれているため、RO水でご飯を炊くと 炊飯器に保温されたお米は、においや黄ばみなどをほとんど感じなくなります。
RO浄水器からは排水が出ると聞きましたが?

通常の浄水器では、すべての原水をろ過して浄水に変えますが、RO浄水器の場合はクロスフロー方式といって、 原水は、RO膜(ろ過膜)に平行に流れ、膜を通過した水は浄水として取り出されますが、その他の 汚れを含んだ水は排水となります。 この方式の場合、処理できる水量は少なくなるものの、RO膜の表面は目詰まりしにくく、初期の性能を 長期間にわたって維持できるという長所があります。

RO浄水器の取り付けはどうすればよいのでしょうか?

RO浄水器は、通常の浄水器と異なり、複雑なつくりになっていますから、蛇口に直接取り付ける タイプはなく、アンダーシンクタイプ、据え置きタイプ、サーバータイプなどの種類になります。 どのタイプも、使用するためには、給水や捨て水の配管の設置が必要となりますので、販売事業者 とよく打ち合わせをして取り付け工事をしてください。

RO浄水器は、井戸水でも大活躍!

1887年に日本の近代水道が始まりました。現在は水道普及率97%以上となっていますが、 まだまだ井戸水を利用している地域は多く残っています。 しかし、きれいだと思われてきた井戸水も、現在では、工場や畜産廃棄物・肥料などから 地下へ溶け出した有害物質などで汚染が深刻化しています。

【汚染のおもな原因】
・し尿や下水の浸出にともなう微生物等で、浅い井戸が汚染される。
・肥料や下水由来の無機化合物が混入し、井戸が汚染される。
・重金属による汚染
・ガソリンなどの油汚染
・農薬やトリクロロエチレンなどの有機化合物汚染
・放射性物質による汚染

より安全に井戸水を飲用するためには、健康に悪影響をおよぼす有害物質を除去できる RO浄水器は有効です。近年では井戸水を利用していて、特定物質(おもに硝酸態窒素・ 亜硝酸態窒素など)の値が基準値を超えている家庭は、RO浄水器の購入に対して 補助金を出す市町村もあります。お住まいの各市町村にお問い合わせください。
ただし、井戸水でRO浄水器を使用する場合には、かならず製造元あるいは販売者に ご相談のうえ、設置するようにしてください。
ご家庭で安全な水をつくって、安心の生活を送りましょう。

世界中で利用されているRO浄水器

逆浸透膜の技術は、世界80カ国以上で利用されています。利用分野は多岐にわたっており、水処理 分野はもとより、食品分野、工業分野、医療分野などでも利用されています。また、災害時や 自衛隊の海外支援などでも活用されています。

●アメリカでは1990年代に、下水処理水や高濃度汚染地域の井戸水の飲用化がはじまり、下水の処理水をRO膜で処理したあと、地下水脈に戻すウォーターファクトリー21というプロジェクトが 開始されました。
●日本のルワンダPKO(国際平和維持運動−1994年)の際に、湖からRO膜を使って、難民に 給水を行いました。またカンボジアでの活動では、隊員の飲料水確保のために最新式のRO膜浄水装置 が現地に持ち込まれ、大活躍しました。
クイーンエリザベスII世号では、海水から飲料水をふくむ生活用水をつくるために、蒸気をつかった 蒸留器とともに、1日に1,000トンの新鮮な水をつくることができるRO膜式浄水装置を搭載しています。
【QE2エンサイクロペデア 機関長から】
●自衛隊が、イラク・サマーワで行った給水支援活動において、RO膜式浄水装置が使われました。
【外務省プレスリリース】
国際宇宙ステーション内に、尿を飲料水に変えることができる機能をもったトイレにRO膜システムが 設置されました。
【NASAプレスリリース】
●飲用水の不足がちな沖縄や福岡では、RO膜方式による大規模海水淡水化システムが稼働されており、 沖縄県では、北谷町、沖縄市、北中条村、中条村、宜野湾市、浦添市、那覇市などへ給水されています。
また、福岡市で稼働中のプラントは、海水から浄水を得ることができる割合(回収率)が60%という 世界最高の効率を誇っています。
●世界では、多くの逆浸透膜による浄水プラントが稼働しており、年間100万立方メートル/日規模で 設備が導入されています。
「RO浄水器Q&A」冊子の頒布について
浄水器協会では、会員の従業員や販売員教育のために、または代理店や小売り担当の人たちへのお客様への説明用冊子資料として、「RO浄水器Q&A」「残留塩素Q&A」を作成しました。1冊200円(郵送料込み)で頒布いたします。
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