1.放射性物質の水道水への混入、除去について 〔厚生労働省見解から〕
昨年3月東日本大震災が起こり、東京電力福島第一原子力発電所において事故が発生、放射性物質が放出され水道水に混入しました。
この事態を受けて厚生労働省は「水道水に於ける放射性物質対策について検討会」を設置しましたが、今般 中間報告がまとめられました。これによりますと;
・今後の見通しとして、現時点で、水道水中の放射性物質の濃度が検出下限値未満又は微量である状況で推移していることなどから、今後、東電福島原発から大量の放射性物質が放出されない限り、摂取制限などの対応を必要とするような事態にはならない。
・放射性物質として、放射性ヨウ素については、半減期が8日間と短期間であることや、放射性セシウムについては、容易に地下に浸透しないことからすると、地下水を水源とする水道に影響が現れる可能性は少ない。
・水道水中の放射性物質の低減方策について、放射性ヨウ素については、濃度の上昇が見られた場合に限定して活性炭投入などを行う。また放射性セシウムについては、浄水施設での凝集沈殿や砂ろ過などにより、濁質とともに除去が可能なため、濁度の管理の徹底に努める。
>>厚生労働省ホームページ 参照
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001g9fq.html
2.浄水器による放射性物質除去に関する試験方法の検討(進行状況報告)
浄水器協会は、放射性物質(放射性ヨウ素)が水道水に混入することがあってはならない。その意味で、減少させることは必要であり、より安心して水道水を飲用できるようにしたい。 厚生労働省の現状分析、水道対策が有意であるとしても、今後の研究課題として「放射性物質の除去に関する試験方法の確立」を行い、浄水器による放射性物質の除去に関する研究を行います。
・「放射性物質」という民間レベルで自由に扱うことが出来ない物質であることもあり、浄水器協会として、大学研究室や専門機関、海外機関;NSFなどの協力を仰いで、試験研究をすすめています。
*NSF National Sanitary Faundation International (アメリカの認証機関)
・研究段階の一歩として、放射性物質(放射性ヨウ素)の水道水中の状態を把握して、ろ材の除去性能を試験するため、実際の水道水によるフィールドワークを試みましたが、原発事故後早期に水道水が平常に回復され、原発近隣地域の水道水の放射性ヨウ素濃度がきわめて低く、水道水による放射性ヨウ素に関する試験はできなかった。
・現在 放射性ヨウ素入り試料水を用いて、通常のヨウ素と同位元素としての放射性ヨウ素の水中での状態の差異を確認し、ろ材(活性炭、逆浸透膜(RO膜)イオン交換樹脂、MF膜、及びこれらの組む合わせ)による除去性能、ろ過能力などを検証しています。
・放射性ヨウ素に関する試験が、通常のヨウ素を用いて検証できるかを確認します。
・次にこの試験方法によって、浄水器の性能を試験・確認をして、消費者の皆様へ広報してゆく予定です。
一般社団法人 浄水器協会
[2011年7月13日]